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椎間板ヘルニアのと脊柱管狭窄症の違い
今日もブログを読んで頂きありがとうございます。
今日お伝えしていくのは椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の違いです。
あなたは違いを答えられますか。
似たような症状が出るのでなかなか見極めが難しいですよね。
今日はその辺りをお伝え出来ればと思います。
結果的に同じ神経が圧迫されている!?
まずはそれぞれの特徴をお伝えしていきましょう
椎間板ヘルニアとは
椎間板というのをご存知ですか!?
背骨の骨と骨の間にあるクッション性の線維軟骨です。
その中に髄核(ずいかく)と呼ばれるゼリー状の物質が入っています。
なにかしらの原因でそのゼリー状の物質が飛び出してしまう訳です。
そしてその先にある脊髄神経を圧迫して腰や足に症状が現れます。
椎間板が飛び出て脊髄神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。
脊柱管狭窄症とは
続いて脊柱管狭窄症について簡単に説明していきます。
こちらは名前の通り脊柱管と呼ばれる通路が狭窄されて狭まっている状態です。
脊柱管とは背骨の椎骨が連結した時に椎体と椎弓の間に出来る空洞で首から腰にかけて連結しています。
脊柱管の中には脊髄が入っています。
脊髄からは脊髄神経が出入りするのでとても大切な役割を担っています。
その脊柱管がなんらかの原因で狭窄されてしまった状態が脊柱管狭窄症です。
両方の疾患の共通点は!?
ここからが大事になってきます。
この二つの疾患の共通点は両者とも脊髄神経を圧迫しているという点です。
脊髄神経が圧迫されるとどうなるのか!?
椎間板ヘルニアは飛び出したヘルニアが脊柱管狭窄症は狭くなった脊柱管がそれぞれ脊髄神経を圧迫してしまい腰や足の痛みや痺れを出してしまっています。
脊髄神経が圧迫されて起こる症状は、
まずは主に腰や足からの痛みを感じる様になります。
そして症状が悪化してしまうと腰や足の感覚が鈍くなっていきます。
脊髄が終わったその下には馬尾神経というものがつながっています。
そこに影響が出てしまうと排尿障害が起こってしまう確率もあるわけです。
椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の違いは!?
この二つの症状はよく似ていますが違う点があります。
椎間板ヘルニアの特徴
・上体を後ろへ反らすと痛みが軽減する
・長時間歩き続けることは出来る
・腰の痛みが強い
・40代までの人に多い
脊柱管狭窄症の特徴
・前かがみの姿勢になると痛みが軽減する
・5分くらい歩くとそれ以上歩けなくなるが休憩すると歩ける様になる
・腰の痛みはそこまで強くない
・50代以降に好発する
症状は似ていますが若干の違いがあります。
椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症はどうしたら改善するのか!?
腰に痛みが出て後ろに身体を反らして痛みがましになったら椎間板ヘルニア、
前に曲げて痛みがましになったら脊柱管狭窄症の疑いがあります。
痛みの出方や原因に少し差はあるものの改善方法は一つしかありません。
手術じゃないですよ、、
背骨のズレと背骨付近の筋肉のかたさを取ってあげることです。
骨の連結がうまくいっていないと椎間板に余計な圧力がかかり髄核は飛び出してしまいますし、脊柱管狭窄症の場合は骨がずれると脊柱管も狭くなってしまい痛みが出やすくなります。
なので手術を検討する前に背骨のズレと背骨付近の筋肉のかたさを取っていくことをするのが先決です。
まとめ
椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の症状の違いはそこまでありません。
それは原因は違えど同じ脊髄神経が圧迫されるからです。
二つの疾患の見分け方は腰に痛みが出た時に身体を前に曲げる方が痛みがましになるのか、後ろに反らす方が痛みがましになるのか。
間欠性跛行(休憩を挟まないと5分以上歩けない)があるかどうか。
年齢やスポーツ歴などから見分けられます。
治療法としてまず選択しないといけないのは背骨の歪みを取ることや背骨周りの筋肉のかたさを取り除くことです。
手術は最後の選択肢だということを忘れないでおきましょう。