今日は脊柱管狭窄症の痛みで悩んでおられた実際におられた患者さんの症状が改善していく流れを紹介していきたいと思います。
今痛みで悩んでおられる方でこの痛みはもう治らない、、と諦めている人に特に読んでもらいたいです。
この記事を読むことで具体的な改善の流れが分かり、治る過程が今よりも想像しやすくなります。それが分かれば少しでも前向きに治療に取り組める可能性が高まってきます。
是非読んで下さいね。
この記事の目次
脊柱管狭窄症の手術をしたのに痛みは改善せず
整形外科で脊柱管狭窄症だと診断された50代の女性の患者さん。
痛み止めの薬を飲んだり、湿布を貼ったり、運動を頑張ってみたり、、
先生の言う通りに頑張ったのに症状は改善しませんでした。
「これはもう手術をするしかないです」
先生からの一言。
この患者さんは迷われました。この痛みが消えるなら、でも失敗したらどうしよう。種をして逆に症状がひどくなったらどうしよう。
様々な不安がよぎったそうです。
しかしこの患者さんは勇気を持って決断を下されたのです。
手術をしようと。
少しでもこのつらい痛みが消える可能性があるならやってみようと。そして手術当日を迎えました。
そして無事に手術は成功しました。
それを聞いてとても安心されたそうです。よかったこれで痛みに困らなくてもいいんだと、、
しかし現実はそうは甘くはありませんでした。手術から2週間後のある日。
無事に退院を迎え。家に帰ってきた瞬間。腰に違和感を感じられたそうです。しかし時間が経てばその違和感は消えていました。
あっ気のせいかな。手術も成功してるんだし痛みが出るはずがない。レントゲン上は何も問題がなくなっているし痛みなんて出る訳がない。
しかしその痛みは突然襲ってきました。違和感を感じて2週間後の朝、腰から足にかけての激痛で立てなくなりました。
その瞬間こう感じられたそうです。
「もう何をしてもこの痛みは治らないんだ。。」
病院に再度行かれても手術は上手くいっている。もう手の施しようがない。痛み止めの薬をもらって終わりでした。
その帰り道諦めきれずに何か方法がないのかとスマホで調べられて当院のことを見つけられて、藁にもすがる思いで電話をかけてこられました。
初めて当院で脊柱管狭窄症の治療を受けた時
この患者さんが当院に来られたのは冬の寒い日でした。家からバスで30分程かけて通院されてきました。
この時点で歩く時に痛みがかなりあられたのでかなり頑張られて来られたのは容易に想像出来ました。
これはしっかりと治してあげなければいけない。そう強く思ったことを覚えています。
最初の問診で今までの経過を徹底的に聞きました。
・いつ頃から痛いのか
・どんな治療を今まで受けてきたか
・今の状態はどうなのか
・どんな状態になりたいのか
・何をしたら痛いのか
・どの態勢がつらいのか
・朝、昼、夜、時間によって痛みの変化はあるのか
当院は問診に力を入れています。それはその患者さんの悩みを聞き出すのはもちろん、痛めた原因をはっきりさせるためです。
病院では痛みを治す治療はしてくれても、なぜこの痛みが出たのかそこを徹底的に教えてくれるところはありません。
なぜならそれが分からないからです。患者さんではなくただその症状だけを診ているからです。
患者さんの生活スタイルは一人一人違います。あなたが脊柱管狭窄症になったのにも必ず原因があります。必ずです。
それが分からなかれば治るということはあり得ません。なぜなら患者さん自身が今の症状を悪化させているからです。
そこを解明しない限りはどれだけ良い治療をしても、日が経てばまた痛みがぶり返してきます。一生治ることなどあり得ません。
この患者さんにも徹底的に聞いていきました。
すると腰や足の筋肉に負担のかかる動きがたくさん見つかりました。
・痛みがあるからそれを庇って歩いている
・歩く時に全身に力を入れている
・常に姿勢が前屈みになっている
・お風呂に入らずシャワーだけで済ましている
これらは全部筋肉のかたさに繋がります。その動きを治さない限りは痛みの改善はない訳です。
脊柱管狭窄症の痛みの原因は筋肉の緊張にある
筋肉のかたさに繋がる動きを確認するのは、脊柱管の狭窄が痛みの原因だと言われているが実はそれが間違いだからです。
脊柱管の狭窄が原因ならばこの患者さんは手術を受けた時点で治っています。
治っていないということは違うところに原因があるということです。その原因は筋肉にある場合がほとんどです。
なので当院では筋肉の緊張に繋がる動きを確認しているのです。そこを徹底的にするのが当院の治療の特徴です。
まずは筋肉の緊張を取り除く施術を行なっていく
原因が自分の生活習慣の中にある事が分かってこの患者さんは、「なるほどだから治らなかったのか、、」
と納得されていました。病院ではなぜこの症状が出たのかという所まで説明してくれません。
そこがとても大事な所なんですが。
問診をしっかりした後は筋肉に対する施術を行います。
入念にじっくり筋肉のストレスを抜いていきます。この患者さんの腰から足の筋肉はとても緊張してかたくなった状態です。
なので適度な強さのマッサージでかたさをしっかり取り除くことが最初は優先です。
次に筋膜という、筋肉を覆っている膜を伸ばす様に施術。テーピングをして初回は終了しました。
そして治療後もしっかりと今日したことを説明する。
まずはあなたが痛めた原因はここにある。それをしている限りはこの痛みは治らないこと。
治療で筋肉の状態を良くしていくと、動きが変わってきて庇う様な動作が減りやすくなります。
あなたは筋肉を痛める様な動きをしないこと。私はその動きが出にくい様に筋肉の状態を良くしていく。
お互いの協力でしっかり治していきましょうということで初回の施術を終わりました。
2回目の脊柱管狭窄症の治療
前回の治療から3日後に2回目の治療に来られました。
この時すでに前回とは比べ物にならない様な笑顔をされていました。
何か変化はありましたか??と聞くと
「痛みはあるけど少し歩きやすくなりました!」
という答えが返ってきました。この患者さんは痛みはあるけど、歩きやすくなったということをポジティブに捉えられています。
こういう患者さんは早く治っていきます。些細な変化を喜べるのは治る患者さんの特徴です。
しかしここで油断すると痛い目に合います。症状が良くなっていくと患者さんはもう治ったんじゃないかと錯覚を起こします。
なのでここで再度痛めた原因と、治療をしていく意味、あなたにこれから起こるべきことをお伝えしていきます。
症状が強い人はどうしても痛みに変化が起こります。痛みが強い日があったり、弱い日があったりします。
その時に一喜一憂しない様にしっかり身体の状態に変化は起こるのが当たり前ということをお伝えしていきます。
この患者さんも「油断は禁物ですね。分かりました。」
としっかり理解してくれました。何年も悩んできた痛みがそんなにすぐに治るなんてことはあり得ないのです。
一歩一歩原因をなくして、少しずつでも前進していくしかありません。
今日も筋肉のストレスを抜いてあげて、正しく身体が使える様に治療を行います。
そして1ヶ月半が経過した頃、、
治療を継続して患者さんが正しい身体の使い方を覚えるまで1ヶ月半が経過しました。
その頃にはもう痛みがほぼなく歩ける様になられていました。
手術をしても治らなかった脊柱管狭窄症の痛みが改善してきました。それもこれもこの患者さんが頑張られた結果です。
・歩き方をしっかり筋肉に負担のかからない様にされたり
・普段から全身に力が入るクセを抜くのをとても頑張られたり
・ご自身でストレッチをされたり
・毎日お風呂にしっかり浸かられる様になられたり
私はそれがしやすい様な身体の状態にしていっただけです。
患者さん自身の努力で治ったといっても過言ではありません。
痛みというのは患者さん自身が作り出したものです。それは間違いないのです。なので治すのも患者さん自身の努力が必要になってきます。
私はその努力がしやすい様にお手伝いをするだけです。
その結果この患者さんの脊柱管狭窄症による痛みは改善していったのです。
今でもこの患者さんは症状が再発しない様に毎月1回メンテナンス治療に通って頂いています。
まとめ
これはある患者さんが治っていった過程ですが、他の患者さんもこの流れで治られていきます。
逆に治らない患者さんというのは、痛みの原因をしっかり理解しようという努力をされなかったり家に帰ってからの努力をされなかったり、、こういう患者さんは治りません。
ご自身の生活があなたの痛みを作っているということをまずは理解してもらう。
そこから当院の治療は始まっています。それはこれ以上に大切なものはないからです。これが理解出来る患者さんというのはしっかり治られていきます。
あなたもこの患者さんの様にしっかりと原因を理解して痛みのない身体を手に入れて下さい。