「腰から足にかけての痛みがつらい、、」
「腰の痛みで10分以上は歩けない、、」
ネットで調べるとこの症状は脊柱管狭窄症かもしれない。。どこで治療をしてもらえるんだろう。。
調べていくと治療場所がたくさんあってどこに行けばいいのか分からない、、そんな方もおられると思います。
そんな方のために今日は脊柱管狭窄症に対する様々な治療場所をメリット・デメリットを踏まえてお伝えしていきます。
この記事の目次
脊柱管狭窄症の基礎知識
治療法をお伝えしていく前にまずは最低限の脊柱管狭窄症に対する知識を持っていて下さい。
それを知っておくことで治療効果が変わってきます。
自分の今の症状を引き起こしている原因をしっかりと理解して下さい。
そもそも脊柱管狭窄症とは
脊柱管狭窄症とは背骨にある脊柱管という管が狭くなり狭窄されている状態です。
脊柱管と言われてもなかなか分からないと思いますので、脊柱(背骨)の背中側にある縦に連なった管と思ってもらえれば大丈夫です。
この管の中には脊髄神経と呼ばれるとても大切な神経が縦(首〜腰に向けて)に走っています。
何らかの理由でこの管が狭くなり脊髄神経を圧迫してしまい痛みや痺れが出ると言われています。
脊柱管を狭窄してしまう原因
それではなぜ脊柱管が狭窄されてしまうのか。
一般的には
・脊柱管の後ろ側(背骨側)にある後縦靱帯と呼ばれる靭帯が肥厚してしまい脊柱管を狭くしてしまう
・背骨と背骨にある椎間板が加齢の影響でクッション性がなくなり後ろに飛び出してしまうことで起こる
と言われています。
しかし実際多くの脊柱管狭窄症だと診断された方を治療して実感していることは、筋肉の緊張が影響しているということです。
筋肉の緊張は背骨の位置を正しい位置からずらします。背骨がずれてしまうと脊柱管の狭窄は強まります。
更に背骨の可動域が失われ脊柱管の中の血流量を低下させます。
靭帯の肥厚より、椎間板の変性より、この筋肉の緊張が脊柱管を狭窄しています。
脊柱管が狭窄されたら痛みや痺れが出るのか?
正直脊柱管が狭窄されて痛みを引き起こしているのかというと疑問が残ります。
加齢と共に脊柱管は狭窄されるのが当たり前で、60代以降のほとんどの方に脊柱管の狭窄は存在します。
しかし痛みがある方とない方がおられます。
その差を生むのが筋肉の緊張です。
脊髄神経は背骨から左右の腰や足へ神経を出しています。その神経を圧迫するのが筋肉の緊張です。
筋肉の緊張は背骨の位置を正しい位置からずらしてしまいます。その結果更なる筋肉の緊張を生んでしまいます。
脊柱管の中で狭窄があっても無症状の方は多いです。しかし脊柱管の狭窄+腰や足の筋肉の緊張がある人はほぼ症状が出ておられます。
このことから脊柱管の狭窄よりも、背骨から左右に出た神経を圧迫する筋肉の緊張が痛みや痺れを発生させている確率の方がはるかに高いです。
脊柱管狭窄症を改善するためのポイント
それは筋肉の緊張を取り除くことです。
脊柱管の狭窄は痛みに直結しません。痛みに直結するのは腰や足の筋肉の緊張です。
筋肉の緊張が背骨から出た神経を圧迫したり、背骨を正しい位置からずらすことにより症状が強まります。
ここを取り除くことを最優先にしないといけません。
そのポイントを意識して治療法を選ばないといけません。
脊柱管狭窄症の治療が受けられる場所一覧
それではここから脊柱管狭窄症の治療を受けられる場所をメリット・デメリットと共に紹介していきます。
症状を改善するためのポイントはいかに筋肉の緊張を減らすことが出来るかです。
病院での脊柱管狭窄症の治療
ますは病院での脊柱管狭窄症の治療法をお伝えしていきます。
そもそも脊柱管狭窄症という診断を下せるのは病院だけです。それはレントゲン撮影やMRI撮影が出来るのが病院だけだからです。
そこで少しでも脊柱管の狭窄が見つかればあなたも晴れて脊柱管狭窄症患者の仲間入りです。
病院での治療はまずは薬や湿布での対症療法が基本です。それでも治らなければ手術。これが病院での治療の流れです。
電気治療やリハビリもありますが筋肉に対してのアプローチが弱いというのがあります。
そもそも薬で腰や足の痛みが治るのであれば、それは脊柱管の狭窄が痛みの原因ではありません。
だって薬で脊柱管の狭窄がなくなる訳がないからです。
手術をしても痛みが残る人がいるのは、筋肉に対してアプローチが出来ていないからです。
病院での治療のメリット
・痛み止めや湿布で痛みが少しましになる
・レントゲン撮影が出来る
・いざという時手術が出来る
病院での治療のデメリット
・筋肉に対してのアプローチが弱い
・その場の痛みを取ることを優先するので根本的な治療には弱い
・手術をしなくても治るものまで手術をされる可能性がある
整骨院での脊柱管狭窄症の治療
整骨院でも脊柱管狭窄症の治療が出来ると謳っているところがあります。
整骨院での治療内容は
・電気治療
・マッサージ
この2つが基本になってきます。
たしかに筋肉に対してのアプローチは病院よりはしっかりしてくれます。
しかし脊柱管狭窄症は、保険適応範囲内ではないので自費での治療になります。
もし保険を使って脊柱管狭窄症の治療をしてくれる整骨院は、、違法行為である可能性が高いです。そこはやめましょうね。あなたも違法行為に加担するはめになります。
整骨院での治療のメリット
・筋肉に対してのアプローチはしてくれる
整骨院での治療のデメリット
・保険を使って治療することは出来ない(もし使って治療するところは違法)
・自費での治療になるので少し料金が高め
鍼灸院での脊柱管狭窄症の治療
鍼灸院での脊柱管狭窄症に対する治療は、鍼やお灸を使ったものになってきます。
筋肉に対してピンポイントで刺激を与えられます。
鍼での刺鍼刺激・お灸での温熱刺激
これを加えることで筋肉の緊張を取り除いていきます。
すごく効く方もいれば、あまり効果がない人もおられます。個人差が多いかなというのが実際のところです。
鍼灸院での治療のメリット
・筋肉に対するアプローチがマッサージとは違う角度で出来る
・効果がある人は劇的に変わる
鍼灸院での治療のデメリット
・鍼やお灸が怖い方には不向き
・効果に個人差がある
整体院での脊柱管狭窄症の治療
整骨院と似ていますが違います。
整体院での脊柱管狭窄症に対する治療法は様々です。
・マッサージ
・骨盤矯正
・姿勢矯正
この辺りが基本ですが整体にはありとあらゆる手技があるのでここに書ききれません。
整体院は誰でも開業が出来るためレベルの差が激しいです。
筋肉に対してのアプローチもしっかりしてくれるし、背骨の歪みに対するアプローチも出来る。
しかしいかんせん素人みたいな整体師が本当に多い。
脊柱管狭窄症の治療は技術に定評のある先生がやっている整体院が個人的には一番おすすめです。
それは筋肉に対するアプローチがしっかりしている。脊柱管が狭窄している本当の原因を見つけ出してくれるからです。
整体院での治療のメリット
・筋肉に対してのアプローチがしっかりしている
・脊柱管が狭窄した原因を見つけてくれる
・姿勢や歩き方などをしっかり改善してくれる
整体院での治療のデメリット
・技術力の差がとても大きい
・下手なところに行くと逆に痛めてしまう可能性がある
自分自身で出来る脊柱管狭窄症の改善方法
まだ病院や治療院に行くのは怖い、、
なんとか自分で出来る改善方法はないのかというあなたのために。
自分自身で出来る脊柱管狭窄症の症状が改善する可能性があるものは運動・ストレッチこの2つだと思います。
運動は血液の流れが良くなり、ストレッチは筋肉に柔軟性が生まれます。
なので筋肉の緊張に対して効果があります。
たしかに症状が軽度であれば効果が期待出来ます。毎日続けることが条件ですが。
しかし症状が重くなると自分自身での努力ではどうにもならない時があります。
そんな時はプロに頼って下さい。
症状が改善してくればご自身の努力で調子が良い状態を維持することは出来ます。
自分自身で運動・ストレッチをするメリット
・筋肉に対してアプローチは出来る
・気軽に出来る
・いつでも出来る
自分自身で運動・ストレッチをするデメリット
・症状が進んでいると効果が薄い
・毎日続けるのが難しい
まとめ
脊柱管狭窄症の治療を受けられる場所はそこまで多くありません。
現実的な選択肢は病院・整骨院・整体院位に絞られてきます。もしくは自分自身で治すかです。
それぞれメリット・デメリットがあります。
そこを踏まえた上で最適な場所を選んでもらえればと思います。