「最近膝の痛みを感じる、、」
「昨日から急に膝に強い痛みを感じる、、」
このページを読んで頂いているあなたも膝の痛みで悩んでおられると思います。
膝の痛みというのは年齢によって原因が違ってきます。ということは年齢によって痛みに対する対処法を変えていかないと治らないということです。
例えば幼少期の痛みと高齢期では全然違う訳です。
今日は年代別に膝の痛みが起こる原因とその対処法をまとめていきます。自分の年齢と照らし合わせて読み進めて下さい。
この記事の目次
年代別の膝の痛みの原因
膝の痛みといっても年齢によってその性質は変わってきます。そこを理解しておかないと治せるものも治せなくなってしまいます。
あなたの膝の痛みの原因はどこにあるのか?それが分かればその原因に対して正しい治療をしていけば痛みは消えるということです。
幼少期の膝の痛み
最初に膝の痛みを訴えるのは5歳から8歳位のお子さんです。
この時期は骨と筋肉がどんどん成長していっている時期です。この成長のアンバランスが膝の痛みを引き起こします。
骨も筋肉も同時に成長していけばいいのですが、骨だけが先に成長してしまい筋肉の成長が遅れると「成長痛」と呼ばれる痛みをお子さんは感じてしまいます。
筋肉が無理やり引き延ばされるので夜になると痛みを訴えるというのが幼少期の膝の痛みの特徴です。
10代の膝の痛みの原因
10代で痛みを感じるほとんどの原因はスポーツに由来しています。激しい運動をしない限りは膝の周りの筋肉にも柔軟性があり痛みを感じにくい年代です。
陸上であったり、バレーボールであったり、サッカーであったりと各種目で膝の痛みが出る場所は違います。
この時期の膝の痛みの原因は、スポーツをしている時に膝の筋肉に過度な負担がかかり筋肉に炎症が起きていることが痛みの原因です。
スポーツによる膝の痛みの原因については、こちらの記事を読んで下さい。
20代の膝の痛みの原因
ここでも部活やサークルなどのスポーツの影響がまだ出やすい年代です。後多いのが急に運動をして、膝の半月板や靭帯を損傷してしまうケースです。
まだまだ自分は若いという気持ちが強いので無理をしてしまいがちです。
その時に半月板や靭帯を損傷して膝の痛みを感じてしまいます。
この年代の特徴は痛みは出るが回復力が強く長引かない方が多いです。
30代の膝の痛みの原因
20代で膝の痛みが慢性化するのまれで、30代から膝の痛みが長引く様になってきます。しかしまだ違和感レベルの方が多いです。
この辺りの年齢から痛みを感じるのは長年に渡って出来上がった身体の使い方のクセにあります。
例えば
・歩く時に片側に重心がよっている
・ガニ股や内股など歩くクセが強い
・猫背気味で重心が前に傾いている
この様な膝周りの筋肉にストレスがある動きを20代の頃から続けていると、30代辺りから筋肉の限界を超えます。
そして膝に痛みを感じる様になります。
しかしまだ違和感を感じる程度の方が多いです。
40代の膝の痛みの原因
症状が出るのが早い方は膝の痛みが慢性化してくる頃です。この頃からは痛みというものをはっきりと自覚し出します。
筋肉にストレスのかかる身体の使い方を続けていて、違和感程度で我慢出来ていたものが痛みに変わりやすい時期です。
30代よりも筋肉に溜まるストレスの量がどんどん増えています。それが爆発してしまうと痛みが慢性化するといった状態になっています。
40代の時の膝の痛みの原因は筋肉の緊張にあります。20代から少しずつ溜まったものが爆発するイメージです。
50代の膝の痛みの原因
この頃から関節の動きが悪くなり出します。関節の中の関節液の量が少なくなって、滑りが悪くなり曲がりづらくなります。
50代からは関節の曲がりが悪くなったり、動きにくさを実感します。
関節が曲がらないので、周りの筋肉がその分をフォローして余計にかたく緊張してしまいます。
痛みの原因は筋肉のかたさですが、使い過ぎというよりは関節の動きの悪さをかばってかたくなっていることが多く、関節の問題が痛みに影響してきます。
60代の膝の痛みの原因
膝の関節の変形がかなり進みます。早い方は40代から始まりますがこの頃はまだ変形の度合いが弱いです。
膝の痛みに関しては関節の変形自体が痛みに繋がる可能性は低いですが、60代になってきて関節の変形が軟骨を通り越して骨にまで及ぶと痛みに変わる可能性はあります。
しかし60代での痛みのほとんどの原因は、筋肉が萎縮し出して線維化するために起こるもので筋肉に原因があります。
年代別膝の痛みの対処法
痛みの原因が各年代で違うということは分かってもらえたでしょうか??
痛みの原因が違うということは必然と痛みを取る方法が変わってくるということです。
ここからは各年代の痛みの対処法をお伝えしていきます。
幼少期の膝の痛みの対処法
「成長痛」の痛みは泣きたくなる位の痛みだといいます。お子さんも夜になるとずっと泣いているので親御さんも心配ですよね。。
痛みの緩和に一番効果的なのは親御さんが優しく接する・優しく足をさすってあげることです。
骨が成長する夜の時間が痛みが強く朝になると痛みがなくなっているのがこの時期の特徴です。
愛情を持って優しくお子さんを優しく支えてあげるのが一番の対処法です。
10代の膝の痛みの対処法
10代の膝の痛みはスポーツを頑張り過ぎたことによるオーバーユース(使い過ぎ)がほとんどの原因です。
筋肉に炎症が起きている状態なので、安静にして過ごすことがとても大切になってきます。
部活を頑張っているとなかなかしっかりと休息の時間を取れないこともあるかと思います。そんな時に大切なのは練習前のストレッチと練習後のクールダウンです。
そして練習を頑張った後はしっかりと患部を冷やしてあげる。
これで少しは痛みがましになります。
痛みが強いのに練習を頑張り続けてしまうと、なかなか治らずに慢性化してしまいます。勇気を持って練習を休むことがとても大切になってきます。
20代の膝の痛みの対処法
10代と変わらずスポーツをしているから膝の痛みを感じる方が多いです。
20代で多く見られるのは膝の半月板と靭帯の損傷です。まだまだ若いという感覚があるので、無理な身体の使い方をしてしまいます。
その動きに身体がついていけず、膝に捻る力が加わったりすると半月板や靭帯を痛めてしまう訳です。
この場合も安静と冷却が基本的な対処法です。
30代の膝の痛みの対処法
30代の膝の痛みも半月板と靭帯の損傷が痛みの原因であることが多いです。
20代よりもその割合が増えてきます。
身体の柔軟性が衰え出す時期で無理が効かなくなってきます。膝の動きに関しても関節の動く幅が少しずつ減少しています。
そこで膝に無理な力が加わると痛めやすくなってしまう訳です。
痛める前にストレッチを入念にして柔軟性のある身体を目指しましょう。
40代の膝の痛みの対処法
この年代に入ってくると関節の変形が囁かれ出す時期です。軟骨も少しずつすり減ってくる時期であることも確かです。
しかし痛みの本当の原因は、、
・筋肉量の低下
・筋肉の柔軟性が衰える
・体重が増えることにより筋肉に負荷がかかる
この3つです。関節の変形は関係ありません。筋肉に対してしっかりアプローチしていくことが大切になってきます。
50代の膝の痛みの対処法
関節や筋肉の拘縮が始まり出す。
関節の動きが悪くなり放っておくとどんどん曲がりづらくなってきます。
この時期は関節の曲げ伸ばしをする運動が大切です。普段から曲げたり、伸ばしたりしていると関節の拘縮が予防出来ます。
関節がしっかり曲がると周りの筋肉にかかるストレスが減るので痛みが改善します。
この年代はしっかりと関節の曲げ伸ばしをすることがとても大切です。
60代の膝の痛みの対処法
この年代になると、筋肉量・筋肉の質・関節の拘縮・関節の変形が問題になってきます。
・筋肉量の減少
・筋肉の柔軟性の低下
・関節の拘縮
・関節の変形
全て見受けられます。この中でも関節の変形が痛みの原因だと整形外科で説明されることも多いかと思いますが実際は、、
関節の変形が極端で無い限りは痛みには結び付きません。
この年代でも大切なのは、
・筋肉の量を最低限維持すること
・筋肉の柔軟性を保つこと
・関節の拘縮を予防すること
ここを意識して対処していくのが大切です。