「ヘルニアの痛みを和らげたいのに痛み止めが効かない、、」
「前までは効いていたのに最近はあまり効かなくなってきた」
ヘルニアによる痛みで悩んでおられる方が痛みの緩和のために薬を飲むことはよくあります。しかし中には痛み止めが効かなかったり、最初しか効果が出ない場合があります。
そんなことになるのは痛みの原因と飲む薬がマッチしていないためです。
この記事の目次
ヘルニアで痛み止めの薬を飲んでも効かない理由
効かない理由を簡単に説明すると、痛みを出している原因と薬の作用にずれがあるからです。
痛み止めというのにも様々な種類があります。炎症を抑えるための薬もあれば、神経の痛みの興奮を抑える薬もあります。
ヘルニアによる痛みといっても原因は大まかに3つあります。
・組織の炎症
・神経の興奮
・筋肉の緊張
それぞれに対して適切な薬を飲まないと痛みには効果がありません。
組織の炎症が原因なら炎症を抑える薬を飲まなくてはいけません。炎症が原因なのに神経の興奮を抑える薬を飲んでもミスマッチが起こります。
このミスマッチが起こるために薬が効きません。
そのミスマッチを解消するためにあなたの痛みの原因を特定しないといけません。
ヘルニアの痛みの原因は?
あなたの痛みを引き起こしている原因を考えていかなければなりません。
炎症か神経か筋肉のどれかに原因はあります。それぞれの痛みの特徴を挙げていきます。
炎症が原因で痛みが出ている場合
炎症の痛みの特徴は熱を持っているということです。首や腰の痛みがある所を手で触ってみて下さい。
そこに熱があればその痛みに炎症が関係しています。
この場合は炎症を抑える薬を飲まなければいけません。
神経が障害されていて出る痛み
神経が何らかの原因で傷ついてしまい痛みが起こっている状態です。
神経が引っ張られたり、捻られたりするとそこに損傷が起きます。その損傷が痛みを出している場合があります。
これを神経障害性疼痛といいます。
筋肉に痛みの原因がある場合
最後に筋肉に痛みの原因がある場合です。筋肉の緊張が血流を低下させ痛みを引き起こしています。
ヘルニアの痛みは筋肉が原因で起こっていることが多いのですが、筋肉の緊張は飲み薬では取り除けないです。
この場合の時に薬を飲んでも痛みがなかなか引かないということが起こりやすいです。
痛み止めの薬の作用はこの二種類
ヘルニアに対して出される薬の作用は大きく分けて二種類あります。
・炎症を抑えてくれるもの
・神経が原因の痛みを抑えてくれるもの
この二つです。
代表的なものとして
ロキソニンは消炎鎮痛剤として有名です。その名の通り炎症による痛みを消してくれる作用があります。
首や腰に炎症性の痛みがある時に有効になってきます。
リリカは神経障害性疼痛を抑えてくれる薬として有名です。神経が引っ張られていたりして痛みが出ている時は有効です。
ヘルニアの症状が強くて神経を傷つけてしまっている時はこの薬が効きます。
あなたのヘルニアの痛みに効く薬は結局どれ?
真実を伝えるとヘルニアが原因の痛みはほぼ炎症か筋肉が原因で起きています。
神経が圧迫されて痛みが出ていると思われている方が多いと思いますが実は違います。万が一神経が障害されて痛みが出ている場合は、膀胱直腸障害や麻痺が起こっています。そんな時は薬では抑えきれません。
なので神経障害性疼痛に効くという薬は実はヘルニアに対してあまり効果がありません。
ロキソニンを代表とする炎症に効く薬は安静時痛や寝ている時に痛みが出る場合は効果を発揮します。炎症が痛みの原因である場合に限りますが。
結局のところヘルニアの痛みは筋肉の緊張に由来するところが多く薬ではそもそも治せないのです。
筋肉の緊張を完全に緩和する飲み薬というのは現時点では存在しません。
ヘルニアの痛みに対する対策法はこれしかない
炎症性の痛みには痛み止めの薬は効果を発揮するので効いているうちは飲み続けてもらっても大丈夫です。
炎症が消えれば痛みもなくなるはずですが、、痛みが消えない、薬が効かない、、
そんな時はもう筋肉の緊張しか痛みの原因は考えられません。
なのでそもそも痛み止めなどの飲み薬では治らない訳です。
ヘルニアの痛みの対策法は筋肉の緊張を取り除くことです。
痛みを取り除く方法はこちらのページをご覧下さい。
まとめ
ヘルニアの痛みに痛み止めの薬が効かないのは、痛みの原因と飲み薬の効果がミスマッチを起こしているためです。
ヘルニアの痛みは炎症性の痛みか筋肉の緊張による痛みの場合がほとんどです、炎症性の痛みには痛み止めの薬は効果を発揮しますが筋肉に対しては無力です。
なので薬を飲んでも効かない人は筋肉に痛みの原因が存在しています。
今のところ筋肉の緊張を取り除く薬というのは存在していません。なので薬が効かないということがどうしても起こってしまいます。
根本的なヘルニアの痛みに対する対策法は筋肉の緊張を取り除くしかありません。