椎間板ヘルニアの症状について。
今日は椎間板ヘルニアになった時に起こる症状を書いていきたいと思います。
ご自身の症状と照らし合わせて「あれっ!?もしかしたら私椎間板ヘルニアかもしれない、、」
そう感じられたら一度検査や治療を検討されてもいいのかなと思います。
最近腰や足の痛みや痺れを感じていませんか
椎間板ヘルニアによって起こる症状をお伝えしていきます。
起こる症状は神経根型と馬尾型によって違ってきます。
神経根型
飛び出した髄核が腰椎のどの部位を圧迫するかによって症状が変わってきます。
腰椎一番と二番の間
鼠径部と大腿前面の痛みや放散痛を感じる
腰椎二番と三番の間
大腿前面から膝にかけて痛みや放散痛を感じる
腰椎三番と四番の間
太ももの外側、膝、ふくらはぎにかけての痛みや放散痛を感じる
腰椎四番と五番の間
ふくらはぎの外側と足の指にかけての痛みや放散痛を感じる
腰椎五番と仙椎一番の間
ふくらはぎの外側と足の指にかけての痛みや放散痛を感じる
基本的な考え方として神経が各々支配する領域は決まっています。
腰椎一番と二番の間の椎間板がなんらかの要因で押しつぶされてその部位から腰や足に伸びている神経を圧迫した場合、圧迫された部位の神経が支配している領域に痛みは痺れが起きてきます。
この場合だと腰椎一番と二番の間から左右に伸びていく大腿神経というものが圧迫されているので大腿神経の支配している領域に痛みや痺れが起こります。
馬尾型
馬尾型は飛び出た髄核が馬尾神経を圧迫してしまい症状が強く出るのであまりにその症状が強い場合は手術適応になります。
馬尾型を放置していると排尿を司る神経が影響を受けるので尿漏れや頻尿などの排尿障害を引き起こしてしまいます。
もっと症状が進行してしまうと歩行もままならない状態になってしまいます。
下肢に強い痛みが出たり、下肢の感覚が鈍かったり、足に力が入らなかったり、、極めつけは排尿障害が出た時は緊急に手術をしなければいけないことがあります。
神経根型はあまり症状が進行しませんが馬尾型は症状が進行するので注意が必要です。
症状が出た時はどうすればいいか??
椎間板ヘルニアの症状が出た時に注意しなければいけないのは
上にも書いた排尿障害です。
排尿障害は身体にとても危険な状態になるので緊急手術になります。
その他の腰や足の痛みや痺れは手術をしなくても治る可能性があります。
飛び出した髄核が脊髄神経を圧迫していても無症状の場合もあります。
神経根よりももっと先の末梢神経の部分で絞扼されていて
症状が出ている場合があります。
神経根型の症状が出ていてもそれよりもっと末梢に近い部分に
原因がある場合も多い訳です。
神経根型の症状が出ている時にやるべきことは二つです。
出来るだけ丸い姿勢を取らない
筋肉をやわらかくする
この二点がとても重要になってきます。
なぜ丸い姿勢をとってはいけないかというと
丸い姿勢になると椎間板の前方にかかる圧力が増してしまうからです。
前方にかかる圧力が増してしまうと髄核は後方に突出してしまいやすくなるからです。
後方に突出してしまうと脊髄神経に当たってしまい症状が出てしまいます。
なので背中を丸めた姿勢はとらないようにしましょう。
次に筋肉をやわらかくするということがなぜ大切かというと
髄核以外に神経を圧迫するものはいったいなんでしょうか??
それは筋肉です!
椎間板ヘルニアの様な症状が出ていても筋肉がかたくて神経を圧迫しているだけの場合が多々あります。
なので筋肉をやわらかくする必要があります。
まとめ
椎間板ヘルニアの基本的な症状は腰や足の痛み、痺れです。
飛び出た髄核がどの神経を圧迫しているかで症状が出る場所が変わって来ます。
神経根型と馬尾型があり馬尾型の方が症状が強くて緊急度が高いです。
排尿障害が出た時は緊急手術になります。
神経根型の症状の場合筋肉をやわらかくするだけで改善する場合が多々あります。
原因をしっかり見極めることが大切になってきます。