膝の痛みがある人は筋トレをやった方がいいのか。
今日は病院に行くとよく言われる
「膝の痛みがあるから筋肉をつけましょう」
これは本当に効果があるのか!?
もしくは逆効果なのか!?
そこを詳しく説明していきたいと思います。
膝の痛みに筋トレは効果があるのか??
答えを先に言ってしまうとノーです。
膝の痛みの原因は様々あります。
その痛みに対して「筋力不足が原因だから」筋トレをしなさいと病院の先生に
言われる方がいます。
膝の痛みはたしかに筋肉が多いに関係しています。
ほとんどの痛みの原因は筋肉のかたさが原因になっています。
関節の拘縮等ではなくかたくなった筋肉が関節の部分を引っ張ってしまう
ために痛みが出るのです。
膝内側の痛みで考えていきましょう。
膝内側を痛める疾患で多いのは鵞足炎(がそくえん)です。
内側側副靭帯の損傷もありますがこれに関しては外傷性の疾患で普段の生活で痛めることはまれです。
多くはラグビー等のコンタクトスポーツで痛めることが多いです。
膝に痛みがでたらリハビリとして筋トレを指導される場合があります。
鵞足炎をはじめ多くの膝内側に痛みをでる疾患は筋力不足でおこることは
ほとんどありません。
筋力が不足しているから痛みが出るのではなく筋肉になにかしらの
問題が起きているから痛みが出るのです。
現在膝内側に痛みを訴えていて運動を行っている方は一度まわりの仲間を見てください。それほど極端に筋力が違っているわけではでないはずです。
膝に痛みがあるという事は筋肉に炎症が起こっている可能性だってあります。
もし仮に膝周りの筋力がついても膝内側の炎症が消えるわけではありません。
逆に激しい筋トレによって痛めてしまう場合だってあります。
炎症がさらに増してしまう場合があるという事です。
それなのにここで筋トレをしても膝内側の痛みの根本治療にはなりません。
たしかにたまに筋トレをすることで膝内側の痛みが和らぐ方がおられます。
これは筋力不足が原因ではなく、筋トレをすることで一時的に膝内側周辺の血流が良くなったり、今まで使えていなかった筋肉がうまく使えるようになったりするために痛みが少しましになるのです。
筋力が上がったから痛みが改善したわけではないのです。
ここで大事になってくるのは考え方です。
筋トレを頑張って毎日やるというよりは日常生活での膝内側に負担のかかる動きをまずは減らしていきます。
それにより痛みが出る確率が下がります。
それに加えてゆがみを改善することが根本的な痛みの改善につながります。
膝内側に痛みを訴える原因は膝の内側に負担のかかる動きが多くなる事が原因です。
その動きになってしまう原因を改善しない限り再び痛みを引き起こしてしまう可能性が高いです。
シップを貼って一過性に痛みが改善しても運動をすると再び痛みが再発するというのは
動きやゆがみが原因で膝内側に常に負荷がかかるからです。
膝に負担のかかる原因は??
・普段の姿勢の悪さ(猫背やそり腰)
・骨盤の歪み
・足のゆがみ(過去の捻挫などが原因でゆがむ)
・筋肉がかたくなる
・日常生活での動きの癖
などがあげられます。
姿勢の悪さによって膝の痛みにつながる原因としては
猫背からくる太ももの裏側の緊張。
反り腰からくる太ももの前側の筋肉の緊張が主な原因です。
骨盤の歪みからなぜ膝の痛みにつながるかというと
骨盤が左右対称ではなくズレが生じていたとしましょう。
左右でズレが生じているという事は左右の膝にかかる圧力が変わってきます。
そうなってくると一方の膝だけに強いストレスがかかり痛みにつながって
いきます。
足の歪みにしても足首に歪みがあるとО脚になりやすかったりします。
足首が正しい状態になければ歩き方がおかしくなってきます。
その間違った歩き方を続けていると膝の変形につながったりします。
筋肉がかたくなると単純に痛みが出やすくなりますし
動きの癖は歪みにつながっていくのです。
まとめ
これらを改善しない限りは再び膝に負担のかかる動きになってしまうため、筋トレをしても膝の痛みの改善にはつながりません。
ご自分の膝の痛みが筋力不足が原因ではないことはご理解いただけたと思います。
どの部位が痛んでいるのかにフォーカスすることが多いですが、
膝の組織になぜ負担がかかってしまうかを考えるほうが重要です。
そしてその組織に負担のかかってしまう原因をとりのぞくことが膝の痛みの改善につながります。