この記事の目次
膝の痛みがある人は運動をした方がいいのか。
今日は膝の痛みがある人は運動をするべきなのか、もしくはしない方が
いいのかそこを説明していきたいと思います。
膝の痛みがある方にお医者さんがよく言われる言葉。
「とりあえず運動をして筋肉をつけましょう」
膝の痛みがあるあなたも言われた経験があると思います。
その言葉を言われたあなたはどう思いましたか??
素直に運動をしようと思われましたか。
正直めんどくさいなと思われてなにもしなかったでしょうか。
運動する意味がわからずにその言葉だけを言われてもなかなか
行動に移すのは難しいですよね。
まずは運動をする意味をしっかりと理解していきましょう。
運動をする意味とは
人が運動をする意味とは
筋肉をつけるもしくは維持するため。
循環器系を強くするため(心臓や呼吸器系)
血液の循環をよくするため。
この三つだと思います。
運動しているつもりがなくても普通の日常生活を送っているだけで
勝手に上に書いた効果が身体に現れています。
運動をする基本的な意味は人間の恒常性を維持するためです。
生きていくために最低限必要な事になってきます。
膝に痛みがある人が運動を始めたら、、
よし運動を頑張ろう!と決意していざ運動を開始した結果。。
治るどころか逆に膝の痛みが悪化してしまった。
こんなはずじゃなかったのに。。
これからどうしたらいいんだろう。。
この人はなぜお医者さんに言われた通りに
運動を頑張ったのにこんな結果になったのでしょうか。
今から理由を説明していきます。
まずは膝の痛みに対して運動をする一番の意味とは
お医者さんはなぜ運動をして膝の筋肉を
鍛えさせようとするのか。
それは筋肉量があった方が膝の関節を力を入れずに
動かすことが出来るからです。
加齢や寝たきりになっていて筋肉を使う機会が減り
筋肉量が低下している人にとっては
運動をして筋肉をつけさせるのは意味があると思います。
しかし普段しっかりと日常生活を送っておられて
必要最低限歩かれたり立っておられたりして
足を使っている人は元々筋肉がまだしっかりとしておられます。
こういう方は効果が出ない方もいるのが実際のところです。
ここからは筋肉量が平均より少ない方という事を
条件にしてお話を進めていきます。
膝の関節は太ももの前側の筋肉と後ろ側の筋肉が
バランスを取り合って動いています。
大腿四頭筋とハムストリングスと呼ばれる筋肉です。
まずそのどちらかの筋肉量が低下したと仮定します。
太ももの前側の筋肉もしくは太ももの後ろ側の筋肉
どちらか一方の筋肉量が少なくなったとします。
そうなるとどうなるか想像できますか。
ここはシンプルにいきましょう。
反対側の筋肉が余計に頑張らないといけなくなりますよね。
その結果筋肉が頑張り過ぎてしまいます。
頑張り過ぎて筋肉に疲れがたまってしまうと筋肉はかたくなってしまいます。
筋肉がかたくなると人間は痛みを感じてしまいます。
それではこの場合の運動をする意味とはなんでしょうか。
それは膝の動きに関係する太ももの前側と後ろ側の筋肉のバランスを取る事を
目的としています。
前後のバランスが取れている状況だと足もスムーズに動きます。
そのおかげで筋肉が疲労することも少なくなります。
疲れがたまらないと筋肉がかたくなることが少なくなります。
かたくなることが少ないと痛みが起こる確率が少なくなります。
運動をする意味は筋肉のバランスを取り筋肉がスムーズに
動ける様になることで膝に痛みが出にくくなります。
次に太ももの前側と後ろ側両方の筋肉量が減少していると
仮定します。
両方の筋肉量が減少していると
膝を曲げ伸ばしする時に筋肉に対する負荷が
通常よりかなりかかります。
少ない筋肉で膝の関節を動かすのはとても大変なのです。
なのでこの場合は太ももの前側と後ろ側両方の筋肉を
鍛える事で関節を曲げ伸ばしする時の
膝の周りの筋肉にかかる負荷を結果的に減少させる事が
出来ます。
以上が膝の痛みを取るために運動をする理由に
なってきます。
運動をしてなぜ膝の痛みが強くなったのか??
この理由はシンプルで今ある筋肉量の限界を
超えて運動したために筋肉に炎症が起きたり元ある状態より
かたくなってしまったのです。
こういう時の対処法としてはまずは痛みが軽減するまで
安静にする。
痛みが消えたら運動を開始する。
運動の負荷はかなり抑えたところから徐々に段階的に
増やしていきましょう。
焦りは禁物ですよ。筋肉はゆっくりと時間をかけて
増やしていくものです。
どれくらいのペースで運動をするのがいいのか
膝の痛みに対して運動をして筋肉をつけていくための
適切なペースがあります。
ここではウォーキングをして足の筋肉をつけていく
場合を想定して書いていきます。
先程も言いましたが焦りは禁物です。
今までウォーキングした事がない人がいきなり一時間とか
歩いたらダメですよ。
急な運動は痛みを強くしてしまう可能性が高くなります。
なのでまずは余裕のある運動量から始めましょう。
まずは家の周りを15分、20分位歩く所から始めるのがいいです。
足に重だるさを感じたり疲れたりしたら
その日の運動は終了しましょう。
15分歩く事を一週間続けてだいぶウォーキングに
慣れてきたとします。
次は一日30分歩きましょう。
これをまた一週間続けます。
膝に痛みや重だるさを感じたら15分に戻して下さい。
時間を増やしていく目安は
15分→30分→45分→60分と増やしていくのが
理想的です。
15分を一週間続けて痛みが強くならなければ
30分に増やす。
30分にして痛みが強くなれば15分に戻す。
こんな感じで運動する時間は調節していきます。
結果的に膝の痛みがある人は運動をしたほうがいいのか??
膝の痛みがある人で運動をしなければいけない人は加齢等の影響で
筋肉量が少なくなっているのが明らかな人です。
日常生活を普通に過ごしておられる人は足の筋肉も最低限は
使っているのでそこまで筋肉量が少ないということは
ほとんどありません。
筋肉量が少ない人が運動を頑張って筋肉をつけることはいいことだと
思いますし膝の痛みにもいい影響があると思います。
しかしもともと筋肉がしっかりしている人が運動を頑張っても
そこまでの効果は得られないというのが実際の所です。
まとめ
運動をする意味とは筋肉量を維持するため、もしくは増やす。
循環器系の働きを維持、もしくは向上させる。
血液の循環をよくする。
この三つです。
膝の痛みに関しては筋肉量が減少している人にとって運動する事は
有効になる場合があります。
しかし焦りは禁物で徐々に運動量は増やしていく事。
痛みが出たら運動量は少なくする。
これをしっかりと守って下さいね。
筋肉が平均的にある方は運動をしても効果が出ない場合が多い。
このような方は筋肉をやわらかくする意識を
持つと膝の痛みが治る確率が高くなります。
運動は膝の痛みに対して効果が出る方もいるし出ない方もいる。
筋力をつけるという発想より質の良い筋肉にするという
発想を持って頂ければと思います。