膝の痛みはなぜ女性に起こりやすいのか!?
膝の痛みは男性か女性どちらに起こりやすいと思いますか??少し考えてみて下さい。
どうでしょうか。なんとなくわかられましたか。
先に答えを言ってしまいますがそれは「女性」です!
膝が変形してしまう変形性膝関節症の好発年齢も40〜50歳代の女性に多いとされています。
なぜ同じ様な生活スタイルで生活しているのにここまでの差が生じてしまうのか。今日は考えていきたいと思います。
膝の痛みが女性に起こりやすい三つの理由とは!?
1、筋肉量が男性に比べて少ない
女性というのは男性に比べて筋肉量が少ないです。これは生まれつきのものなのでしょうがないです。人間は進化の過程で男性は狩りに行き食料を調達しに行かなければいけなかったし、女性は子供を産んで育てるという役割を与えられました。
そうです女性には子供を産んで育てるという大切な役割があります。
そのため筋肉より脂肪が多くつきやすいです。脂肪が多い理由は栄養を少しでもたくわえておけることが子供を育てる時に大事になってくるからです。
子供を育てていくことに関して言えばもちろんその方がいいわけですが。
しかし膝の痛みに関してだけでいうと筋肉量は少ないより多くあるにこしたことはありません。
その理由を説明していきましょう。
膝というのは上半身の体重を支えてくれています。
上半身の体重というのはかなりの重さがあります。それを支える役目が膝の関節と足まわりの筋肉にはあります。その二つが頑張ってくれるおかげで上手に体重を支えてくれています。
ここで筋肉の量が少ないとどうなると思いますか??その二つのうちの一つがうまく働かなくなる訳です。
そうなってくると骨だけで体重を支えるには限界がある訳です。
筋肉量が少なくなると一体膝はいったいどうなってしまうでしょうか??
まず簡単に考えて上半身の体重を支えきれなくなってしまいます。
支えきれなくなると膝の関節の安定性は徐々に低下していきます。
安定性がなくなった膝というのは安定性がある膝より前後左右に動きやすくなってしまいます。
膝の関節がそれだけ動いてしまうということは関節同士がぶつかり合う機会が増えてしまいます。
関節同士がぶつかり合うと徐々にすり減っていってしまうことになります。
関節がすり減ると膝の変形につながります。
そして関節に安定性がないと膝のまわりの筋肉や靭帯に余計な負荷がかかってしまいそこを痛めてしまいます。
関節に安定性がないと膝の骨の変形につながって後々痛みにつながる。そして筋肉や靭帯に余計なストレスがかかることにより痛みが出てしまうことにつながるわけです。
筋肉量が少ない→上半身の体重を上手に支えきれない→膝の関節が不安定になる
→膝の関節がぶつかり合う→膝の軟骨がすり減る→膝に痛みが出る
筋肉量が少ない→上半身の体重を上手に支えられない→膝の関節が無理な方向によく動いてしまう→まわりの筋肉や靭帯が無理な方向に引っ張られてしまう→筋肉や靭帯を痛めてしまう→膝に痛みが出る
というような順番で膝に痛みが出てしまいます。
なので筋肉量の少ない女性の方が男性よりも膝の痛みを発症させやすいということになります。
2、年齢を重ねると体重が増えやすい
次は体重の問題です。体重が重いか軽いかでいうと膝に痛みが出やすいのは間違いなく重いほうですよね。
筋肉量が少なくなってくるともう一つ問題が起きてくるわけです。
それは基礎代謝が少なくなるということです。基礎代謝は筋肉量に比例しています。
そもそも基礎代謝とは
人間が最低限生きていくために必要なエネルギー量のことです。
普段の生活で呼吸をしているだけで消費されていくエネルギーです。
同じ量の食事を取ったとします。基礎代謝の量が違うと脂肪になる量が変わってくるのです。
基礎代謝が少ないということは太りやすい体質ということになります。
女性のほうが筋肉量が男性に比べて少ないので基礎代謝も少なくなってしまいます。
=女性のほうが男性よりも太りやすいということです。
太ることによって膝の痛みにどんな影響を与えていくのでしょうか。
シンプルに考えていくと膝にかかる荷重が増えてしまいます。
体重が増えれば絶対に膝に痛みが出るのかというと全くそんなことはありません。
ここでお話するのはあくまで過程の話になってきます。
体重が重い人のほうが体重が軽い人よりも結果として膝に痛みが出る可能性が高いということです。
人間というのは基本的に年齢を重ねるごとに基礎代謝の量は減っていきます。
女性の膝の痛みが40代、50代に多いのはこういうところも関係しています。
年齢を重ねるごとに体重が増え出していく。
体重が増え出していくから膝にかかる荷重が大きくなる。
荷重が増えると膝の痛みの症状が現れる。
基礎代謝が少なくなるとそのような流れで女性に膝痛が起こりやすくなります。
3、骨盤の歪み
膝の痛みに骨盤の歪みが関係しているのか。
そんな声が聞こえてきそうですが。
関係は大ありです。
そもそも女性の骨盤は子供を産むためにある程度動きやすい様に
作られています。
可動性があったほうが子供を産むために楽だからです。
骨盤に可動性はないと骨盤が開かずにお子さんの通り道が出来ません。
なんで女性の骨盤はその様に作られています。
骨盤が動きやすいというのはその反面歪みやすいということです。
普段の姿勢や身体にくせのある使い方をしていると
あっという間に骨盤は前後左右捻り様々な方向に歪んでいってしまいます。
骨盤の歪みから膝に痛みが出るまでを説明していきましょう。
普段の姿勢が悪い→身体のバランスが左右どちらか一方に傾く
→骨盤のバランスが崩れる→左右どちらか一方の足に重心がかかる
→左右どちらかの膝だけに荷重が強くなる→膝周りの筋肉がかたくなる
→膝の痛みに変わる
この様な順番で骨盤の歪みから膝の痛みに変わっていきます。
なので女性の方に起こりやすい骨盤の歪みというのは
膝の痛みに関係しています。
膝の痛みが起きないために女性が気をつけなければいけないこと
膝の痛みが女性に起こりやすい理由を挙げました。それでは膝の痛みを起こさないため女性が気をつけなければいけないことを
お話します。
上に挙げた項目の逆をやっていけば膝の痛みからどんどん遠のいていきます。
筋肉が男性より少ないということを意識するとある程度
筋肉は維持しなければいけません。
なにも筋トレをしろと言っているわけではありません。
ウォーキングをしたりランニングをしたりラジオ体操をしたりと
筋肉を使うような習慣を生活に取り入れましょう。
筋肉がつくことにより基礎代謝はどんどん上がってきます。
基礎代謝が上がれば太りにくくなります。
太りにくいということは膝にかかる負担が減りますね。
負担が減ると関節が変形するという可能性が少なくなります。
骨盤の歪みに関しては普段の身体の使い方を見直す必要が
あります。
例えば姿勢をまっすぐに維持するように気をつけるとか
足を組まないとか片側の足に体重をかけて休むのをやめるとか
色々な方法があります。
日頃の意識の差が骨盤の歪みの差になります。
今日から骨盤を意識してみましょう。
まとめ
どうでしたでしょうか??
女性に膝の痛みが多い理由が少しはわかってもらえたでしょうか。
今日からその理由をしっかりと認識してもらいそうならない様に
気をつけましょう。
膝の痛みで悩まない生活を手に入れて下さい!