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炎症が膝の痛みを引き起こす
京都市北区、慢性腰痛・膝痛専門の等持院駅前整体院の塚田です。
今日もブログを読んで頂き本当にありがとうございます。
今日は膝の痛みを引き起こす炎症の原因はどこにあるのか、
炎症が起きている場合はどう対処すれば良いのかをお伝えしていきます。
あなたはこの様な症状をお持ちではありませんか??
膝を触ると少し熱感を感じる
膝が腫れている感じがずっと続いている
膝の水を抜いても抜いてもまた出てくる
この様な症状がある方は膝に炎症が起こっている可能性が大です。
早めに炎症を抑えて膝の痛みに悩まない生活を手に入れて下さい。
膝の痛みを引き起こす炎症は、大きく2つに分けられます。
筋肉に炎症が起きている場合と関節に炎症が起きている場合です。
それではまずは炎症の種類からお伝えしていきます。
その炎症は筋肉!?関節!?どちらに起こっていますか
膝の痛みにつながる炎症ですが、膝の周りの筋肉に起きている場合もあれば
関節の中で炎症が起きているケースもあります。
その場所によって炎症の原因や対処法が変わって来ます。
まずはそれぞれのタイプを紹介していきます。
膝の周りの筋肉に炎症が起きている場合の原因と対処法
筋肉に炎症が起きるほとんどの原因は過度な筋肉の使い過ぎです。
筋肉が骨にくっつく所を付着部といいます。
その付着部に運動等をした時に過度な負担がかかり過ぎるとそこに炎症が発生します。
付着部以外にも筋肉の疲労が溜まり過ぎると、筋線維に炎症が起こってしまう場合もあります。
世間でよく言う筋肉痛というのも筋肉に炎症が起こったものです。
膝周りの筋肉に炎症が起こった代表的な疾患を紹介していきます。
大腿四頭筋の炎症
・オスグッドシュラッター病
大腿四頭筋が付着する脛骨粗面という場所があります。脛骨粗面とは膝のお皿の下にある脛骨という骨に存在しています。
イメージ的には膝のお皿の真下と思ってもらえればと思います。
大腿四頭筋という筋肉は膝のお皿にくっつきます。そこに付着部があります。
この疾患は成長期の中学生から高校生に多くスポーツをしている子に多く起こります。
骨の成長に筋肉が追いついていない。脛骨粗面に運動中引っ張る力が繰り返しかかってくる。そうすると大腿四頭筋の炎症と共に脛骨粗面の剥離骨折が見られることがあります。
それがオスグッドシュラッター病です。
・膝蓋腱炎
大腿四頭筋の中に膝蓋骨(膝のお皿)というものが存在しています。
大腿四頭筋が膝蓋骨にくっつき、膝蓋骨から脛骨粗面に向けて筋肉(腱)が繋がっていくイメージです。
大腿四頭筋→膝蓋骨→脛骨粗面
矢印の部分は筋肉(腱)だと思って下さい。
この矢印の部分に炎症が起きているのが膝蓋腱炎という疾患です。別名ジャンパー膝と呼ばれるもので、思春期のお子さんで部活でジャンプを繰り返すことが多い子によく見られます。
・鵞足炎
縫工筋、半腱様筋、薄筋の三つの筋肉は膝の関節の内側の鵞足と呼ばれる部分に付着します。
この部分に筋肉が頑張って動く度に衝撃が加わります。その衝撃が積み重なっていくと徐々に膝の内側に付着している筋肉(腱)の部分に炎症が起こってしまいます。
これが鵞足炎の正体です。
・大腿筋膜張筋の炎症
骨盤から膝の関節の外側に走行している大腿筋膜張筋という筋肉があります。
この筋肉も膝の痛みにつながる炎症を引き起こしてしまいます。
筋肉の炎症というのは繰り返しの動作が続くと起こりやすいです。この筋肉に関して言えば股関節を外側に広げる時に頑張ってくれます。
その動きが筋肉の限界を超えて繰り返されてしまうと、膝の外側に炎症が起こり痛みに変わります。
筋肉に炎症が起きている場合の対処法
この場合の第一の選択肢は安静です。筋肉を繰り返して使っての痛みなので安静にして炎症がおさまるのを待ちます。
安静にしながら冷やすともっと良いです。冷やすことには炎症を抑える役割があります。炎症を起こしている部分は熱を持っていることが多く、冷やしてあげることが早期の回復に繋がります。
筋肉のかたさを取ってあげることも大事です。かたい筋肉は付着部にかかる力がどうしても強くなります。
これをやわらかくしてあげることで、付着部にかかる引っ張る力が軽減されて炎症が起きにくくなります。
膝の関節に炎症が起きている場合の原因と対処法
次にお伝えするのは、膝の関節の中で炎症が起きている場合です。
代表的な疾患は変形性膝関節症や関節リウマチに代表される自己免疫疾患です。
変形性膝関節症
膝の関節の中にある関節軟骨という部分が削り取られていってしまい、ギザギザな関節軟骨同士がぶつかり合ってしまい関節の中で炎症が起きている状態です。
もっと詳しく説明すると、関節の中の滑膜という部分に炎症が起きています。
滑膜は関節の中を満たしてくれている関節液を作る役割があるのですが、滑膜に炎症が起こってしまうと関節液が多量に作られてしまい腫れや関節に水が溜まった状態になってしまいます。
関節リウマチは自己免疫疾患です。
自己免疫とは身体に不必要な細胞や異物を攻撃して身体の中を守ってくれています。
しかし身体に必要なものまで間違って攻撃してしまう場合があります。これを自己免疫疾患といいます。
膝の関節の中に滑膜という部分があります。この滑膜に炎症が起きて滑膜が膨れ上がってしまいます。
その炎症が起きている滑膜から炎症性サイトカインという物質が作り出されてしまい破骨細胞を活性化、その結果骨を破壊していくのが関節リウマチの特徴です。
自分の身体を守るための自己免疫が誤って働いてしまい自分の身体を傷付けていってしまいます。
関節リウマチの原因はいまだ明確には分かっていません。
変形性膝関節症によって引き起こされている炎症は、膝の関節にかかる負担を減らせれば改善していきます。
O脚やX脚による足の形状の変化やガニ股や内股による歩き方、筋肉のかたさは膝の一点に荷重がかかりやすくなります。
そうなると膝の内側や外側だけに荷重がかかることになり、その一点だけの関節の変形を生み出します。
足の形状や歩き方を改善することにより、膝の内側や外側だけに荷重がかかることが減り全体的にまんべんなく荷重がかかる様になります。
その結果膝の変形がましになり、炎症の度合いも改善していきます。
関節リウマチに関しては早期発見をして病状が進行しない様に薬物療法で治療していくのが現在の主流な治療法です。
まとめ
膝の痛みにつながる炎症の原因には、筋肉の炎症によるものと関節に炎症が起きているものがあります。
その中でも筋肉の使い過ぎによるものが一番多いです。
筋肉痛も炎症の一種です。
筋肉の使い過ぎによって炎症が起きている場合は、安静と冷却治療が第一選択です。
関節の炎症で一番多いのは、変形性膝関節症によるものです。
変形性膝関節症による炎症を抑えるためには、膝の関節にかかる負担を減らさなければいけません。
足の形状や歩き方、姿勢、筋肉のかたさによるバランスの乱れ等様々な角度からの治療が必要になってきます。
関節リウマチを代表とする自己免疫疾患によっても膝の関節に炎症が起こりますが、根本的な治療法はまだ見つかっておらず炎症を進行させない様に食い止める治療法が現在の主流です。
膝の痛みにつながる炎症といっても数多くの原因があります。原因をしっかり見極めていくことがとても大事になってきます。
等持院駅前整体院には、膝の痛みで悩んでおられる方が多数来院されます。
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